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ロビン ☆-Cocktails&Dreams-☆

ロビン ☆-Cocktails&Dreams-☆

5.11






   さっき電話来た

   眠っていて、ふと目を覚ました数分後だった



   メール入れたことに対して

   「わかってないから…」みたく



   やっぱり話はいつものパターン

   彼女が言う

   僕は言えない・・・

   しょうがないじゃん、

   君の言ってる事は、正しいもん


   ただ、これで「いつものパターン」も最後だと思うと、哀しかった・・・



   結局、彼女が言ってたことは、何がなんだかわからなかった

   心がこんな状態だからわからないのか、

   もともと根本的な考え方が違うからなのか、、、


   きっと両方だろう



   考え方の違いというものに僕は目をつむってきた

   好きという想いは、それを凌駕すると思ってたから

   ただ、それが可能だったのは、自分だけ

   彼女には、できなかった



   理由はそれだけではない

   だがもう思い出せない

   頭がはたらかない

   彼女が言ったことを理解するのは、

   今の僕にとって、コンピューターチップの解析を目の当たりにするかのように難解


   そんなに、ヒトって違うのか?


   そんなに 彼女と僕は違うのか?



   「楽しかったよ」

   「無駄なんてない」

   今となっては無意味な言葉たち・・・


   直すべきところ、変わるべきところ、たくさんあったのは事実

   でも

   君といた時間を、人生の糧にしてしまいたくない

   君のいた時間を、踏み台にしてまで成長したくない


   「それと別れる理由とは違うでしょ」

   君はいつも正しい・・・



   「私のもの、全部捨てた?」

   「あぁ」

   「写真も?」

   「あぁ」

   彼女は気付いただろうか

   これが嘘だと

   いや、気付いてたら 嘘でしょ と言ってくる人だ

   それとも、問いただす気もなかったか・・・



   「バイバイくらい言いなよ」

   言いたくないよ・・・

   そして電話は切れる





   「最後に言わせて。もう電話することもないから・・・」

   最後の最後に声を聞いておきたくて、

   可愛らしく、

   綺麗で、

   その人の白く柔らかい心の中を写したかのように澄んだ声を
 
   最後に聞いておきたくて、、、



   奇麗ごとだけど、 僕の望むことを伝えた

   声にならない声で、伝えた

   必死すぎて、 雫が邪魔して、

   彼女の声を耳に焼き付けることなんかできなかった・・・


   「こういう会話ができて、良かった・・・」




   最後の最後に、ちょっとでも彼女を幸せにできただろうか

   それは僕にとって

   何より悲しいことだが・・・






   雨上がりの景色

   湿った空気と緑の匂い

   不味いタバコの匂い

   空が明るさを帯びてくる




   TALIの発売後間もなく恋に落ちた2人

   始めは聴いていたが、もう全然聴いてなかった2曲目TALI - seaside mix -  

   TALI、スティルアライヴにも増してあの頃の状況が甦ってくる・・・





   初めてのマンガ喫茶

   教えてあげたダーツ

   帰路につけなかったファミレス

   夜中の道

   知らされた過去

   キスから先が踏み込めなかった日々・・・



   (2人の関係って… いや勘違いしちゃダメだ!)

   自問自答してた

   でもその答えは

   会いたい。・・・好き



   恋に落ちていた




   そしていろいろあった

   自分の気持ちが落とされること、多々あった

   恋心が薄れているのを感じたこともあった


   そして僕の中に

   愛と呼んでもいいような気がする感覚が芽生えていた



   そう、愛情に変わってきたように思う



   会ってドキドキ感が全面に押し出されるわけでもない

   嫌なこと聞いたりされたりもある

   でも、冷めない、嫌いになれない

   それでも一緒にいることが心の安定を生む



   愛と呼ぶにはずいぶんいびつな形をしているが、

   僕の知ってる言葉で表すなら、やはり 愛 だ





   僕は彼女を愛してる






   とりとめもなくそんなことを考えてる

   美化しすぎだろうか

   だが偽りではない

   そして、

   そんなことも今となっては無意味だと、絶望が語りかけてくる



   いや、無意味だろうか

   僕はここまで1人のヒトを愛せると、彼女は証明してくれた


   そのヒトは、もういないぜ?

   だけど僕はこの想いと彼女を誇りに思う


   彼女もおまえも失敗だろ?

   ・・・だからこうして跡を残す。忘れないために。。。



   タバコの火が消えた

   失敗を忘れない戒めに

   ボロボロになるまで愛した証拠になってくれ・・・




   夜が明けようとしている

   この先もうないくらい、涙したな

   露を含んだ新緑が美しい

   あの人の次に・・・



   この僕にも、こんなに初々しく爽やかな夜明けが訪れるだろうか

   それとも絶望の闇に押しつぶされる夜がまたやってくるのか



   生きてゆくしかない

   理由もわからずとも



   ただ、この家と、この地は離れたいな

   これが、ほんとのスタートになればいい



   希望とやらを信じて

   言葉の雫 はらいのけて

   前を向いて歩こう



   時にまた僕は苦しみを思い出すだろうけど、

   生きてゆこう





   僕が愛した人

   君を忘れることはずっとないだろう


   いっぱいゴメンね

   いっぱいアリガト


   サヨナラ
















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